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千と千尋の神隠し

千と千尋の神隠し」を実際に見るまで10年以上もかかった。

ジブリ映画は自身の年齢と初期の衝撃から、ナウシカラピュタ、トトロ、魔女宅までで、それ以降の作品は全く見ていなかった。

その後、ハウルの動く城、ポニョ等で触手は動いたけど、千と千尋もののけ姫もその後もしばらく見ようとしなかった。

 

2001年の上映時、私は社会人1年目で、これまで堪能していたテレビ、音楽、映画などのエンターテイメントと接点のない生活にどっぷり浸かっていた。

この2001年というのは、個人的にもターニングポイントだったし、まさに21世紀の始まりでもあり、時代の変化の淵であったように思う。

 

昭和から平成に移った1989年から、90年代の香りが仄かに香る、もうほとんど消えかかったものが反映された作品だ。

 

一説によるとキャバ嬢が仕事で礼儀作法を学び社会と接点を作る事を面白いと思ったところからの着想らしい。

 

実際にお風呂屋が舞台とか風俗をまさに言葉ではなく絵でエンターテイメントに昇華してしまうのだからすごい。

私が初めて見た時にとにかくこの暗喩がこれでもかと滲み出ていて衝撃を受けた。既に30数年も生きて、エンターテイメントで衝撃なんて受ける事は滅法亡くなった時期だから、その衝撃は計り知れなかった。

そしてあの時代(=社会に出る前の子どもの時)が最後に香るこの作品がいとおしくて仕方がないのだ。